伐倒後の処理をすればきれいな山に見える

はじめに

切り倒した木が山肌に沿って縦に雑然と並んでいる山をご覧になったことはありませんか?これは、今回間伐をすればあと10年や20年は山に入らないからそれで良い、という発想で行った伐倒で、間伐を請け負うプロが行ったものだと思います。我々はボランティアクラブですので、1日に何本倒さなければならないという目標も義務もありません。ですから、間伐後はきれいな山にみえるようにしたいと思って作業しております。今回は我々が普段行っている植林された人工林での伐倒後の処理についてお話しします。

木の重心通りに伐倒できない場合が多い

木は重心通りに切れば簡単に倒す事が出来ます。人工林では山の斜面に植林されている場合が多く(昔の人は良く植林したものだと感心します。)、重心は谷の方に向く傾向があり、また、日光をたくさん浴びようと枝が谷の方に多く茂っています。この結果、ほとんどの場合が谷の方に重心が偏っています。このまま伐倒すれば、全ての木が谷方向に落ちて行ってしまいます。もし、下で作業をしている人がいれば直撃する可能性もあり危険も伴います。谷方向へ伐倒すれば上下作業が多くなり、処理が大変になりますので、なるべく横に倒したいのです。

なるべく横に倒したい

横に倒す方法としては、受口や追い口を横に向けるのは当然ですが、補助具としてクサビやフェリングレバー、ロープにより牽引、更にはプラロックやチルホールの機械を使う事も必要となります。どの方法を選ぶかはその時の状況により伐倒作業者が判断します。

伐倒後の処理

横に倒れたら、立木や切り株を利用して転げ落ちないような長さにして玉切りし安定させるのですが、下の写真のように等高線になるような場所を選びます。玉切りをする目的は、幹が地面に着くようにして土砂が流出する事を防ぎ土留の役割を持たせるのです。枝を幹から切り離します。これも幹を地面に着けるための作業です。これらの作業を行う事により、下から見れば幹がきれいに並んで見えます。