ソーチェーンの研ぎ方(初級編)

はじめに

購入したチェーンソーの刃(ソーチェーン)がいつまでも使い続けられるわけではありません。ある程度の時間(私の場合、杉の間伐に使用した時には平均で3~4時間。)使ったら刃を研ぐ必要があります。また、刃が回転している時に意図せずに土や石、それに根元付近についている泥などに触れてしまえば刃先が潰れて切れなくなってしまう事もあります。

良く切れる刃と切れない刃の差

刃を研がないと切れ味が悪くなり、本来ならばきれいな切り屑(2cm程の長さの切り屑が出ればベスト。)が出るのですが、切れ味が悪くなると粉末状の切り屑となり、作業スピードや燃費も悪くなると同時に無駄な力が入る事により、真っすぐに切れなくなります。更には無理な力を加えて強引に使う事によりエンジンが焼き付いたり不調の原因にもなり、良い事は一つもありません。

用意する道具

  • 作業台
  • バイス
  • 磁石付き水準器
  • 目立アングルプレート
  • ヤスリ
  • ヤスリホルダー(alt:刃研ぎの7つ道具)

誰でも上手に研ぐ方法

間伐のプロは切れ味が悪くなると、現場の切り株の上などで研ぎをする方も見えますが、一般の方は止めた方が無難です。それは左右の刃や研ぎ角が均等に研ぎづらいからです。そこで家などで平らな場所で上手に研ぐ方法をご紹介します。

1.チェーンソーのバーをバイスに固定(バー先端のギア部分は避けます。)して作業台に載せ安定させるのですが、この時に、水準器をバーに当てて垂直になるように調整します。(作業台にバイスの足が入るように穴をあけておくと安定します。)場合により、作業台に詰め物などをして水平にしておく事も必要になります。

2.1本のソーチェーンを何度も研いでいるとカッター(刃)の長短が出る事がありますので、全てのカッターを目視して一番短いカッターの長さに合わせるように予め研いでおきます。(言うのは簡単ですがなかなか大変ですので、普段の研ぎの時に回数を揃えるようにしておくとカッターの長短が防げます。)

3.いよいよ研ぎに入りますが、ソーチェーンにより同じ向きのカッターが2つ並んでいるものがありますので、そのようなソーチェーンはその場所を、全て互い違いのソーチェーンはマジックインク等で印をつけておくと研ぎ始めの目安となります。(写真は写りが悪いのですが、同じ向きのカッターが並んでいるところです。)

ヤスリは水平に掛ける事が(押す時だけに力を入れる。)重要ですが、それはソーチェーンが水平な作業台に固定され、バーが垂直になっている事が前提です。
目立てアングルプレートをバーに取り付け、30°の角度でヤスリを掛けるのですが、慣れるまではヤスリホルダーの上に水準器を乗せてヤスリが水平に掛かるように確認しながら行ってください。(水平に掛ける事は意外に難しいです。)
この時、研ぐ刃がぐらつかないように隣の刃をバーに押え付けていると安定します。全ての右カッター(エンジンから見て右側の刃がついている方。)が終われば左カッターも同じように掛けます。(右カッターを研ぎ、左カッターを研ぐ場合には、自分が移動するか、作業台を反転する必要があります。作業台を反転した場合には再度水平を確認して下さい。)私がお伝えしたい重要な事は、水準器を使ってバーを垂直に立て、ヤスリを水平に掛けるという事です。


4.何度かヤスリ掛けをしているとデプス(デプスゲージと上刃の高低差は0.6mm程度です。)の深さが浅くなりますので、デプスゲージを平ヤスリで削り、高さを調整する事も必要になってきます。

最後に

バーに対して垂直にヤスリ掛けをしていると、いつまでも切れ味の良いチェーンソーになりますよ。(もう少し細かなアドバイスをした「ステップアップ編」と「上級編」もありますのでご覧下さい。