ソーチェーンの研ぎ方(ステップアップ編)

はじめに

ソーチェーンの研ぎ方の概要は別のブログ(初級編)に記載しましたが、今回はそれを踏まえたスッテプアップをご紹介します。

チェーンソーを固定する

カッター(刃)にヤスリを掛ける時には、バーを固定するために作業台とバイスを利用する事は初級編で述べましたが、どの程度の作業台が必要でしょうか。それはヤスリを持って肘を体に引き付けた時に肘と手の甲が一直線に水平になる高さが理想です。これはヤスリを水平に動かし易くするためです。

全部のカッターの長さを目視する

一番短いカッターの長さに合わせる事が必要です。よくあるのは、右カッター(エンジンから見て右側のカッター)と左カッターを見比べてみると右カッターの方が長い傾向があります。これは左カッターの方が研ぎやすく力が入りやすいために起きますので、例えば研ぐ回数を変えるなど意識して研ぐことが必要です。長短があると長いカッターの方は切断スピードが上がり、切断スピードの遅い方へ曲がって切れていきます。玉切りをする時に、少し切り進んだ時に前ハンドルから手を放し、後ろハンドルのアクセルをふかしてみるとチェーンソーの重みでどんどん切り進みますが、切断終了後に切断面を見て下さい。どちらかに曲がっていたり、切断面がデコボコだったりしていればカッターに問題がある証拠です。左の写真は切断面がデコボコしているため、カッターに問題があるソーチェーンで切断したものであり、右の写真はきれいな切断面であるため、問題のないものです。

目立て角度(別ブログの上級編で詳しく述べます。)

カッターを研ぐ時に注意しなければならない事は、上刃(上の面の平らな部分)目立てと横刃(横の面の傾斜の部分)目立てです。上刃目立ては30°で目立てをすれば無難です。(目立てアングルプレートを使えば簡単にできます。)横刃目立てはソーチェーンの種類にもよりますが、80°~90°が良いと思います。

デプスゲージの調整

デプスゲージとはカッターの前にある突起物です。これはカンナの台に当たる部分です。何度かヤスリ掛けをしていると、カッターの高さが低くなり(新品のカッターを横個から見ると刃がついている部分が後ろの部分より高くなっていることが良く分かります。)デプスゲージとの差(デプスと言います。)が少なくなります。こうなるとカッターで削る量が少なくなり、削り屑も粉状になります。対処方法は、デプスゲージを平やすりで削り、適正なデプスを確保すれば直ります。その時の注意事項ですが、デプスゲージを研ぐ時にカッターを傷つけないよう手袋をした指先で保護しながら行ってください。また、研ぎ上がったデプスゲージは端が角張っていますので、平やすりで丸みをつけて下さい。(チェーンの進行方向は特に。)