ソーチェーンの研ぎ方(上級・横刃目立て編)

はじめに

横刃目立てと上刃目立て(別ブログに記載します。)がカッターを研ぐ重要なポイントとなりますので、今回は横刃目立ての注意点をお話しします。

適正な角度

ソーチェーンの研ぎ方(ステップアップ編)でご紹介しましたように、横刃目立て角度(デプスゲージと上刃を結んで上に伸びる角度ですが、横から見た角度と理解して下さい。)は80°~90°ですが、80°より鋭角になると「フック」、90°より鈍角になると「バックスロープ」と言います。右の写真は約80°の横刃です。

フックの特性と修正方法

カッターがこの形になると食い込みは良くなりますが、木を切っている時のショックは大きくなり、エンジン等への負担も大きくなります。この状態の刃が出来る原因は2つあります。1つは、ヤスリ掛けをする時に、ヤスリを持っている手が水平よりも上にあり、上から下に向かって研いでいるからです。もう1つは、研ぐ時にヤスリの力の入れ方がカッターの下の部分を削っているからです。(ヤスリホルダーを使えば適正な深さしか削れませんので、下の部分の削り過ぎは防げます。)力加減のイメージは、横に8割、下に2割の感覚です。
フックを修正するには、正しい姿勢で手元を水平より少し下げて数回研ぎ、水平に戻してから研ぎなおせば修正できます。

バックスロープの特性と修正方法

フックとは逆に、食い込みが悪くなることにより作業スピードが遅くなり、切り屑が粉状に近い状態になります。この状態の刃が出来る原因も2つあります。1つは、フックの場合とは逆に、手元を水平より下げて研いでいる時です。もう1つは、新品のカッターの一つを横から見ると良く分かりますが、刃先から後方に向かって傾斜しています。何度か刃研ぎをしていると丸ヤスリの上部が上刃の上に多く出るからです。特に上刃が短くなった時にヤスリホルダーを使用しているとバックスロープになり易くなります。これを直すにはフックとは逆に、手元を水平よりも少し上げて、下方に向かって研げば修正できます。