掛かり木になった時の対応(その1・その2)

はじめに

“障害物が何もない場所での間伐”という事はほとんどありません。周りに保存木(将来まで残す木)が有り、伐倒方向には倒し込む空間が少ない状況では、ほとんどの場合掛かり木になります。掛かり木になった場合の対処方法をご紹介します。

準備する道具

  • チェーンソー
  • フェリングレバー
  • クサビ

伐倒の開始

わずかに空いている空間を狙ってどうか倒れてくれと念じつつ、受け口を作り、追い口を作って伐倒を始めます。 しかし、掛かり木になってしまいました。倒れないのだからこのまま放置しておく。いやいや、そのようなことはできません。どうやって掛かり木を外すのでしょうか。

掛かり木を外す方法 その1

保存木に挟まれた伐倒木にも重心があります。 それを利用するのです。ツルが効いたままでは伐倒できませんので、ツルと重心を利用して伐倒木を回転させて外すのです。まず、重心を見極めます。 この場合、右の保存木にたくさん掛かっていますので、わずかに左に重心が掛かっています。 このような場合には、重心がかかっている左の方のツルを直径の1/3ほど切ります。

そして右の方からツルを更に切ってゆくと残ったツルを中心として木が回転し始めます。それで倒れてくれればよいのですが、倒れない場合にはフェリングレバーを掛けて幹を回転させ倒します。注意事項として、ツルは最後まで切らない事。 最後まで切るとチェーンソーが挟まれます。

掛かり木を外す方法 その2

その1と同様、左のツルの1/3ほど切り、そこにくさびをしっかり打っておきます。しっかり打っておかないと、木の重量が掛かった時にはじき出されてしまいます。そして右の方からツルを切ってゆき、切り離します。

切り株から切り離された幹は、フェリングレバーを使って地面に落とします。ここから幹を回転させて倒すか、玉切りして倒すかを選択して終了です。

注意事項ですが、ツルを切り離した切り株の上で幹を回す事は行ってはなりません。切り株の上を幹が滑って、思わぬ方向へ飛んでくるからです。必ず地面に落としてから作業して下さい。