掛かり木になった時の対応(その4)

はじめに

これも別ブログ「掛かり木になった時の対応(その3)」と同様、労働安全衛生規則では禁止されていませんが、危険が伴うという理由で技術講習会などでは推奨されていない「折倒し」という方法をご紹介します。

折倒しが推奨されない理由

伐倒の技術に関する書籍や講習会などでは推奨されない方法ですが、危険な部分や理論を理解していれば安全に伐倒できますので、敢えてご紹介いたします。そもそも、なぜ推奨されないのでしょうか。それは、「掛かっている木を途中で切り離した時(折倒しをした時)、掛かり木が滑り落ちて作業者に激突する。」という理由です。これも、危険な部分を理解して、それを避ける行動を起こせば安全に作業が出来るのです。

折倒しが出来る条件

胸高直径が20cmまでの掛かり木ならば、折倒しという方法で倒すこともできます。幹を地面に落としてからの方法です。掛かり木の重量を利用して、先端を目標方向に倒す方法なので、あまり傾いている場合には掛かり木を元玉切りして、なるべく立てた方が楽にコントロールできます。

折倒しの方法

腰当たりの位置で折倒しを行います。この場合、折倒しの切り口が落ちてくる場所に障害物があれば片付けておきましょう。倒したい方向の逆の部分に深く切込みを入れます。(伐倒方向を決めるツルを作るためです。)切込みが浅いと結果的にツルが厚くなり、引っ張っても倒れなくなります。あまり高い位置に切込みを入れるより、腰の辺りに切れ込みを入れた方が安全に作業できます。反対の方(伐倒方向)に少しだけ切込みを入れます。(ツルが出来ました。)

切込みより少し上にロープを掛けて引っ張りますと幹が折れて倒れます。

注意事項

危険を回避するためには次の点に注意して下さい。

  1. ロープを使うのは安全を考慮し、倒した幹から作業者との距離を確保するためです。
  2. ロープの代わりに切込み部分を手で押して倒すのは、折れた幹が体を直撃する可能性がありますので避けて下さい。