伐倒の基礎(受け口)

はじめに

樹木の伐倒で一番大切なものは受け口と追い口が上手にできるかどうかです。伐倒の理論を学んで安全に伐倒してください。ここで説明するのは、ある程度の低木で、木の重心がほぼ垂直であることを前提としており、大径木や偏重心の木は想定しておりませんのでご了解願います。(しかし、どのような大径木や偏重心の木であっても、受け口と追い口を作る事に相違はありません。)なお、説明が長文に及ぶため、ブログを「伐倒の基礎(受け口)」と「伐倒の基礎(追い口)」に分けさせて頂きました。

伐倒の理論

樹木を伐倒しようとした場合、やみくもに鋸で切れば良い、というものではありません。立木である以上必ず重心があります。その重心に逆らわずに切れば木は倒れます。しかし、重心に逆らえば思わぬ方向に倒れたり、写真のようにチェーンソーが挟まってしまう事もあります。それは、一方向から切った場合、切り離す最後の部分が影響するからです。自分が思った所に伐倒するためには受け口を適正に作ればきれいに倒れてくれます。これから説明しますので参考にして下さい。

受け口を作る

木が倒れる際に、その倒れを邪魔しないための空間(受け口)が必要となります。まず、受け口は伐倒方向に対して直角に、また、地面に対して水平に下切を行います。深さは小径木ならば直径の20%位、中径木以上ならば25%位です。次に下切りした幹の深部に向かって上から斜め切りを行います。この下切りと斜め切りが合う所を会合線と呼びますが、下切りが幹の中央へ入らず、ぴったり合う事が重要です。

会合線の重要性

会合線は、別ブログ「伐倒の基礎(追い口)」で説明する追い口を作った結果に生じる「ツル」で伐倒方向が決まりますので、その前段階である会合線は「ツル」を作るための基礎という事になります。従いまして、下切が深過ぎたり、斜め切りが深過ぎますと、適切な「ツル」が出来なくなります。別ブログ「伐倒の基礎(追い口)」に続く。