100年先を見通した森づくりにボランティア活動で取り組み

追加間伐を終えた状況です。

間伐されないまま放置された人工林や、樹木の成長にあわせて適切に間伐されていない人工林では50年を超える樹齢になっている森林があります。本来ならば、皆伐して出材すべき時期になっていますが、伐採費、搬出費、市場や工場までの輸送費などを合計すると海外産の木材価格に太刀打ちできず、やむを得ず、森林内に存置せざるを得ないことになります。

 近年このような状況の森林を間伐する機会を得ました。樹齢は現在、丁度50年のヒノキ林です。当初計画では最終間伐とすることで、間伐に着手しましたが、山主さんから、100年先を見通した、森づくりをしてほしいと要望されました。後世の人から美林と言われるようにしたいことです。

 地元の豊田市では2018年に「新・豊田市100年森づくり構想」が策定され、100年先を見据えた森づくりの方向性が示されています。また、愛知県からは森林整備に当たり、多様な生物が生息・生育できる森林生態系保全を重視する姿勢を打ち出しています。

 このような社会的要請をも踏まえつつ、この森林では現況のヒノキ林を将来にわたって踏襲することを基本にして、再度、間伐率を見直しして、追加間伐を行いました。今後、健全で、有用な大径木を生育していくことになります。 写真は追加間伐を終えた状況です。

 *間伐後、林床への日射量が増加していることから、植生が変化し、生物多様性に沿った森林になる可能性があります。このことについては別稿で記述します。