間伐対象木を選定する

間伐をするに当たっては、事前に「選木」という作業を行います。選木した木にテープを巻いておき、その木を伐採するのです。どの様な木を選木するのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。
どの程度の割合でどの様な木を対象とするのか
予め間伐率や平均樹幹距離を求めておき、その数値により間伐すべき対象木を決めるのですが、今日の現場では、間伐率は30%、樹間距離は3.2mです。

細く成長の悪い木、曲がっていて将来良い材になりそうでない木を対象にして、残存木(将来まで残す木)との距離などを考慮して選木するのですが、山主さんの気持ちになると「真っすぐで良い木なのに切ってしまうの?」とか「よくない木ばかりなのでどの木を残そうか」とか、いろいろ悩んでしまいます。


しかし、次の間伐までの20年後の事を考えると適正な空間を空ける事が必要となりますので、割り切って選木を行います。
選木した木などにテープを巻く
選木した木にはテープを巻いておき、間伐時に迷わないようにしておきます。
選木以外にも、植林した木に悪影響を与えるようなコナラなどや枯損木にもテープを巻いておき、間伐時に切り倒します。
自然に帰るバイオテープは放置したままで良いのですが、一般的なビニールテープはプラスチックごみとなりますので、伐採した木に巻かれたテープは回収します。

