大径木でも風で根元から倒れる
はじめに
我々が活動している「定光寺」の国有林で、尾根筋に植林されたヒノキ(胸高直径が40cmを超える大径木)が台風の風で倒れました。 周りの大径木は無事だったのですが、1本だけ倒れました。 植林されて50年以上は経っている大木ですが何故倒れたのでしょうか。
ヒノキの根の特徴
ヒノキは栄養分や水分が少ない土地でも育つために尾根によく植えられますが、ヒノキの根は浅根型に分類され、胸高直径が30cmもある大木でも根の深さは1.5m程だと言われています。 しかも主根が真っ直ぐ下に伸びるのではなく、細い根が地表近くで縦横に伸びる特徴を持っています。
風には弱いタイプ?
専門的な事は分かりませんが、尾根に植えられ、根が浅ければ強風に吹か れれば倒れても致し方ないと思うのですが、尾根や山の頂上付近に多く植林されているのは、先人はそれを理解して植えたのでしょうね。
上の写真のように根上がりして倒れたヒノキを見ていると、風の猛威を感じます。